オーストラリアに行ってきたがよ そこにつくまで編

9月下旬〜10月上旬までの2週間、オーストラリアの北東部に位置するクィーンズランド州のウェイパに、バラマンディを釣りに行った。

成田からケアンズに飛んで、ケアンズからプロペラ機で2時間程度、
成田からケアンズまでがたっぷり8時間かかるので、結構な長旅だった。

ケアンズの税関で職員に止められて気付いた・・・
「コイツ等日本語喋れない・・・」
正確に言えば私が英語を喋れないのだが・・・
若い頃ガイジンが多い環境で仕事をして、(只の飲み屋なのだが)
その頃は多少なりともガイジンフレンドなるものがいて、
互いの歩み寄りによって意思疎通は出来ていたのだ
「俺ってインターナショナルな奴かも・・・」
と多少思っていたもんだから、正直面食らった


ヒアリングには多少自信はあったのだが、確実に聞き取れた単語は「you」だけだったし、後に友人のヒアリングを思い返してみれば、カタコトの日本語を聞き取る作業だった事を思い出す(語学留学だったので当然である)



税関でとめられたという事と、デカイのが複数人で来られたので精神的に「ヤバイ」と感じて、ちょっとしたパニックに陥ったが、
私は何もヤバイ物を運んでいないし、バックパックには釣具と着替えしか入っていない。
チョッとした炭酸ガスボンベはライジャケに付いて入っているが、決して怪しいモンではない。
サムライの誠意を見せたくても見当違いの事をしそうで怖い。



言われるがままにバッグを開けて、まさぐられたが当然何も出てきやしない。
係員から不機嫌そうに「行ってよし」と合図をいただき、



俺はというと何故だか「サンキュー」と口走った、
あっちは仕事だが、謝られる事はあっても、感謝するような事はされていない筈だった。
自分の口走った言葉に対して何故か理不尽さを感じて、
「チャロからだ・・・・・リトルチャロレベルから英語を勉強しよう・・・」
と本気で思った。



オーストラリアに行ってきたがよ ショアフィッシング編1

「チンパンでも釣れるから行こうよ」
半年前、津留崎さんにオーストラリア釣行を誘って頂いた事にはじまった
「いいですねー」
なんて返事をしてこの旅の準備がぼちぼち始まった訳ですが
「ホントに来ちゃったよ〜」が本音である。

オーストラリアのゲームフィッシュと言えば・・・・・
代表的な魚が沢山居すぎて困るくらいなのだが、今回はバラマンディがメインである。

一日早く現地入りしていた高辻君の簡単な案内で、我々の根城となるアルバトロスモーテル
近くのポイント探索をはじめる。


現地ウェイパではレンタカーが非常に高い、一日4万円程度と聞いた。
日本で、パック入りの水出し麦茶をしかもセールで買うような人には
予算的にとても無理だ。

20インチ折りたたみ自転車を送っていたのだ!!
ゼロ馬力1人力、全速力でこぎまくる



平均一日20キロ以上はキコキコ漕いでいる
2リッターで100円程度の水を、一日に4リッター飲み、
「100円で10キロ走る俺・・・アレ・・・」 
意外と俺・・・燃費悪い
日本の軽自動車の方が走るし機動力はある・・・
まぁエコって事で自分を強引に納得させる事にした。



そんな俺らの救いは、
「ププーププー」とクラクションを鳴らし応援してくれる現地の人々

「オー ガンバってチャリ漕げ!海はもうすぐそこだぜ!!」
と言っているようだ イイ奴等だ!!それに答えるように
「ありがとう!!」と精一杯手を振りかえした、
応援してくれる人は非常に多い!
「チクショウあいつら・・・・」なんて下唇を噛み締めながら、異国の地で人のぬくもりを感じたのだった。


ロックポイントで、高辻君がコッドを釣ったのだ!!!
ストライクチャーが多いこのロックエリアはミノーが強い!!
「何それ?ハタ?ハタ?ハタ?」
オーストラリア初の魚らしい魚を見たので・・・
なんだか俺が大興奮!!


立て続けにベラかテンスの様な魚がヒット
いいな〜変な魚・・・
俺も変な魚釣りたい!!と思い、ミノーにチェンジするが、どうやら時合いが過ぎてしまったらしく、魚っ気がなくなったので移動!!



ここウェイパの地形はここのようなロックなポイントがあったり、遠浅の砂浜ポイントがあったり、
マンメイドがあったり・・・と、日本の水辺と殆ど変らないが、全体的に浅い
ちょっと深いのはボートランプや、タンカーが着く浚渫周りぐらいだった。

「PEラインは感度がいいから、僕等の殺気も伝わってるんだよ!!」
「PE使用時は、ベイトの心理状態をアングラーがが演出するベキ」
なんて、釣れないので精神論的なまことしやかな冗談も飛び出しながら、
ギャーギャー騒いで楽しく釣りしてました。

そんな和やかなムードを一掃!! アップタイドで差してきました

「ズキュン」ときたよ
急にひったくるから「ビクッ」としてビックリ合わせ!!
あービックリした まだドキドキしてる
ビックリさせんなよ〜

あれ?何だかレンチャンさっきよりチッチャイが、良く跳ねて楽しかった。
可能な限り放置に近いデッドスロー ←ここテンション揚がんない

いやいや高辻君それってバラクーーーダだから!!
バラ違いとは実にオイシイ!!(語呂的に)
何だか俺もバラクーダ釣りたい気分になった・・・(お互い他人の芝生状態である)

ニャハハ!!なんだかもういいサイズのレンチャンが止まんない。
ブゥビィのオレオレカラーで詐欺まくりなのだ
チョッと波が立ち、濁ったエリア、幅5m深さ70cmの狭くそして浅いショアラインの帯がポイントでベラッと続くサーフのほんのチョコッとした変化を入念に攻める。
ほとんどルアーを追わないが、目の前にブゥビィを漂わすと、ギュボッと吸い込んで来る。
その後も何匹か釣れたが、こんなロケーションのこんな場所では、ブィビィは非常に併せやすい様に感じた。

未知の魚種のショアフィッシングは楽しい 時間が許す限り地べたを這いずるのだ。
魚の特性のカケラを一つずつ拾い、何個か集めては何個か捨てる
その繰り返し作業がたまらなく楽しい。

おなかが空いたので適当なところで今日は帰ることにした。
モーテルに帰ってから知ったのだが、実は・・・
自転車用ヘルメット非着用は州法律違反である。

その為にクラクションを鳴らされていたと言う事を知る。
あれ?応援してくれてたんじゃ・・・・
「ファッキンジャップ!モンキーサイクル」な訳で、
「アブねーなお前等!!」
だったのだ!!
知らないと言う事はとっても怖い事なのだ。


郷に従ったらこんな感じである最高だ最高にカックイイ!!
明日からこんな感じでチャリこぐのだ!!
考えただけでもワクワクする!!

ショアフィッシング編2へ続くのであった。