チンパン南半球へ行く (今村 真央) オーストラリア ウェイパ


9月24日〜10月1日の移動日も含めて10日間、オーストラリアのウェイパという田舎町に釣行遠征に行ってきた。
狙うはオーストラリアを代表するゲームフィッシュ、バラマンディをメインにこの地に生息する魚族達である。


 私自身の目的は、uzuのチンパンという漁具が赤道を超えた異質の地オーストラリアでどれほどの釣果をあげることができるのか?というのを検証するというのが釣行の大目的である。
実際にバラマンディという魚は、主にミノーやクランクベイトなどをジャーク&トゥィッチングで気付かせて、ルアーを止めて浮いてくるところを喰わせるというのがもっともポピュラーな釣り方であるのだが、それとは全く異なるリーリング系統の流れに同調させるチンパンで釣果を得ることが可能なのかというのは未知である。


しかし、そんな不安はすぐに吹っ飛んだ。
初日のボートからの釣行で、潮流の早いシャローフラットにチンパンをロングキャストし、私のオーストラリア第1投目で魚をかけることができた。その魚は間違いなくバラマンディ。残念なことにバラしてしまったのだが、それをきっかけに様々なポイントでキャストを続け最大80センチ前半の大型を筆頭に数多くのバラマンディとオーストラリアならではの他魚種たちを仕留めることができた。
しかも使用方法は、日本とはなに一つ変わらない普段通りの使い方で!
 チンパンは、遠く離れた異国の海オーストラリアの魚族たちにも間違いなく有効だ。


ファイト中!!!

クイーンフィシュ!!

 
オーストラリアではバラマンディだけでなく沖に出てジギングもやらせていただいたのだが非常に驚いたことがある。何に驚いたのかというと、魚影の濃さはもちろんのことなのだが、なによりも魚たちの警戒心の無さ加減に本当に驚いた。まるで養殖池のコイのごとく警戒心なくジグをくわえ込み高速で泳ぎ去る魚たち。陸地が見えなくなるまで遠く離れた水深20mも無いところでGTにインドクロマグロのシビや現地にて「ブラッジャー」と呼ばれるブリに似た5キロ〜10キロクラスの魚たちがウンザリするほど入れ喰いとなった。

シビをシャバで・・・

 そして、再びバラゲームに戻りオーストラリアの釣行を終了した。
 日本に戻り降り返ると、オーストラリアでの釣行は本当に得るもの気付いたことが沢山あった。
次に再びオーストラリアに行くときは、ガイドも何も雇わずにゼロからのスタートでショアを大メインにどれだけの魚に辿り着くことができるのかつけということにチャレンジしたいと思う。
そして、これからも様々な国・地域の海でuzuルアーたちをキャストし続けたいと思う。

チンパン外交特班員 今村 真央




待たされる日々 トカラ列島口之島周辺+ニヨン礁(3h)

10/21日、ラッパのジョニーを発送したらその日のフェリーとしまに乗り込んでトカラの口之島に行った訳ですが、目的はニヨン礁に渡って一昨年のリベンジを達成する事、
黒潮丸の肥後船長に事前に連絡を取ったら初日から2日間お客さんが入っていたので、それ以降のチャーターを予約して、約一週間のトカラ行脚がはじまった。
ぼちぼちテントなどを立てて軽く下見をしたりして、生活に必要な準備をした。
釣りも始めないと・・・なんて思って、港に行ってみる
安易なポイント選択が良かったのかラッパのジョニー(ST-66 3/0)をポッピングしていたらドカンと出た、10mぐらい持って行ったので10キロ超えてるかなと思ったが、7キロぐらいの元気なカスミアジだった。

カスミアジは良く引く、同サイズのトレバリー類では一番引くと思う。

口之島はリーフが多い、干潮時には随分奥まで立ちこんで行けるのでヒラスズキのようなサラシでの釣りが可能だ。
サラシの中でルアーをひったくって来る彼らはとても楽しいが、あくまで外道、ヒラスズキと一緒で、自然の法則に彼等は逆らおうとしない。付き場は一緒だベイトを捕食しやすいカレントのスリットやポケットに居る。
一度GT推定15キロ程度が出たが乗らず悔しがるはめになった。
いつかヒラスズキ釣りのようにリーフやシャローの磯も含めてランガンをしてGTを獲れたらうれしいだろうなと考えています。(本気)

ハリアーで釣れました。このルアーいいねお気に入りです。

カスミアジばかり10匹程度ランディングして逃がしてを繰り返す でも、連チャンでなく、ここぞというポイントでチェイスしてきてドカンと来るのでやめられない。一人で西側、東側をひたすら歩いて釣って行った。
ヒラスズキの名手がマラソン選手の受け売りで言った「歩いた距離は裏切らない」という名言が横切ったわけだが実際釣り歩いている時は楽しいが、くるりと歩いてきた方向を見返すととても辛い 初めてのポイントに行ったら夢中になるので毎度の事だ。



セランマ温泉で疲れを癒すのである。毎回我々の貸切露天風呂、最高です
キャンプを張っている所からバイクで15分はかかるので間違いなくゆざめする
でもなぜか行ってしまう

「温泉イイネ〜」なんて浸かっていたら今回行けなかった友人からの呪いのメールが入った。
「熱帯低気圧が台風になったよ〜♪」
最悪だ!!
ということで一日釣りにならない日があったが、笹を切り出してきて延べ竿を作って、港でエサ釣りしたりしてなんだかんだ釣りして楽しんだ。
「何しに来たんだろ」 なんて考えながらも結構楽しんでいる。自分が居る
猛スピードで台風は通過したがうねりは当然残っている。
「ニヨンには渡れないがリーフが楽しかったのでまいっか」
なんて言いながら同行のY氏と晩飯を食っていたらY氏が重い口を開いた
「実は俺、荒れ男やねん」
台風による吹き返しがまだ残っていて聞き取れないような小さな声ではあったが、彼は確かにそう呟いたのであった。

ラッパのジョニーを出荷して一週間目の昼間、あさみ丸でグメノ鼻に渡る。
今まで、地磯は、平瀬、赤瀬、ショアラインのリーフ、セランマの裏ゴロタ、など
一通りやってみたがパッとしなかったので何だかワクワクしたが5時半まで振り続けて結果が出なかった。
タイミングもあるのだろうが、釣れなくて移動できない沖磯ほど辛い物はない
意外と短い時間にやりつくした感に満たされる。
黒潮丸の肥後船長と相談して、明日最終日の午前中だけニヨンに乗れる事になった 
乗れて3時間の渡礁に当然賭けてみる。

釣れないのでベイトのキャスティング技術を磨いてみた
追い風に乗れば70mは飛んでいる。まいいんじゃない




珠玉の3時間

ニヨン礁灯台瀬、僕灯台守になりたい!!(下心満載)

夜明けとともに口之島を出航、ニヨン礁を目指す 灯台瀬、屋久島瀬、丸瀬、ウネリの方向性が悪く、渡礁出来ない状況、海王瀬に乗る。朝一は潮がまったく動かずピッタリしたもんだった。

一時間後、自分の操るヤンバルハリアーに掛かった根魚を皮切りに怒涛の大連チャンが始まった。

「ドパッ」と出て掛かったと同時に今までやってみたかったラインシステムの根ズレ強度テストの為3〜4キロテンションへ下げる。
ズルズルラインを出され、ヒットポイントから50m走った所でブレイク! メインラインに差し掛かったところでブレイクした訳で、ローテンションのドラグ設定でもPE10号はあっというまに切れてしまった。まぁ当然の結果だが予想以上に根が荒い
走らせる事も必要だが、ある程度ドラグを締める必要性も感じた。



Y氏にもヒット凄いスプラッシュと共にハリアーが消しこみ、10秒後こんな感じ。
結局仲良くブレイク はい私達1R KO負けです。



10キロオーバーのツムブリが遊んでくれた後、(手前でポロリ=判定負け)
10キャストもしないうちに余裕で30キロオーバー(目測)の磯マグロが目の前で食ってきた!!

ベイトタックルでスーパーマグナムザラスプークでイソンボに食わせたので
心の中で
「俺って最高にイケてるトップウォータープラッガーだ!!」
「ヒロ内藤氏と握手できるかも!!」
なんて訳のわからない事を考えて笑いが止まらない

きたきた〜!!7〜8キロテンションで軽く60mぐらい持って行った


セカンドランは少々締め気味に、根に擦れている感覚はまったく無い!!指のサミングで15キロぐらい(多分掛けて止めてみたら・・・

魚が浮いた!余裕で勝った!!俺的に優勝である!!ロッドを高く保持したままゴリゴリ巻き取る 

が!!「あれ?テンション抜けた・・・・」ポロリである
間違えなく判定負け・・・負け・・負けです
俺の負けハイハイ
メソメソしながら擦れては無かったが凄いテンションを掛けてたので一応システムをやり直す。
しかし時間が経つのは早いもので珠玉の時間はここで終了、肥後船長が迎えに来ました。


負けチームの考えが足りないタックル、KOに判定負け、惨敗である・・・でもそれが現実

参考にならない負けチームのタックル


(ニーナ)
ロッド  : レイジングブル106XX(ベイトプロト)
リール  : AVET LX 
メイン  : AVANI  GTマックスパワー 10号
リーダー: VARIVAS ナイロンショックリーダー 170lb



(Y氏)
ロッド : SUSAKI 11(OR)
リール : トーナメントイシダイZ50
メイン : PE6号
リーダー: YGK ADMIX DMV